ここでは、なぜ“単語の暗記”が英語力につながらないのか、その理由と代わりに何をすべきかを解説します。
単語の暗記とは何でしょうか?やり方は人それぞれ違うかもしれませんが、とりあえずここでは、単語帳や市販の単語集を使って英単語を覚えようとする努力のことだとして、話を進めます。
このやり方を取る時に、覚えようとしているものは何かと言えば、英語の単語の意味を日本語で書いたもの、言い換えれば、「英語の単語と日本語の単語の組み合わせ」だということになります。ある言語の単語と別の言語の単語の組み合わせというものは、どちらの言語を使うときにも全く使えません。それを何百組、何千組覚えたところで、どちらの言語もできるようになりません。単語帳を使うこと自体が悪いのではありません。ただ、“単語と日本語訳のペア”を覚えるという方法が、実際の英語使用にはつながりにくいのです。
単語を覚えるのが無意味だったら、どうしたら英語ができるようになるのかと思われるでしょうか。その一つの答えは、至って平凡な答えになりますが、辞書を引くことを厭わないことです。昔と違って今は、お手元のスマートフォンでGoogle検索をするだけで用が足りますから、重い紙の辞書を持ち歩く必要もありません。同じ単語を10回でも20回でも調べればよいのです。
辞書というものは、外国語の単語の取り扱い説明書だとお考えになれば良いと思います。新しい機械やソフトを入手した時に、いきなり取扱説明書を暗記しようとする人はいません。また、取扱説明書を暗記したところで、当の機械やソフトは全く使えるようになりません。取扱説明書を頼りにまずは何とか使ってみて、うまく使えなかったりエラーメッセージが出たりしたら、何度でも取扱説明書の必要箇所を見ればよいのです。
私は一方で、「1000単語でビジネス英会話は完璧!」や「中学英語の単語だけで日常会話はOK」式の語彙数は少なくて良いという考え方にも与しません。どんな言語においても語彙力は教養と能力のバロメータですから、多いに越したことはありません。ただ、「単語の暗記」という方法論が無意味だと言っているに過ぎません。
語彙を増やす方法ですか?どんな能力を高めるにも、方法は実践と試行錯誤しかありません。実際に文章を読みながら辞書を引く、自分が使いたい文脈で単語を使ってみる。まずはそんなところから始めてみませんか?
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