Reception文化

 ここでは、米国に独特なパーティ文化の一面について書いてみます。

 米国で仕事をすると強く感じることですが、米国は日本など足元にも及ばないくらいの強烈な「コネ社会」です。どういう人と個人的なコネクションを持っているかということが、成功のための決定的に重要な条件なのです。

 これは一つには、米国では仕事が組織というよりは個人に割り振られていて、組織決定を待たずに責任者の判断でどんどん進められるという事情が関わっています。しかし、これは私の推測になりますが、明確な社会インフラがないところに多種多様な言語・民族・文化の人々が移民してきてできた国ですから、個人的なコネクションに頼る以外に生きていく術がなかったのかもしれません。

 そうした事情を背景に、米国では会議はもちろん、講演会、表彰式など人が集まる機会には立食パーティ形式のReceptionがほぼつきものです。ここでどういう人と出会い、コネクションを作れるかということが、その後の成功に大きく結びつくのです。これが日本人には全く理解できないところで、私がニューヨーク事務所長を務めていた自治体国際化協会は、政府系機関でもあるので、なぜ会議のたびに飲食に公金を使わなければならないのかとさんざん文句を言われました。

 さて、Receptionで知り合った人に自己紹介をして自分の仕事や活動を理解してもらい、コネクションにつなげるためのちょっとしたスピーチを「Small Talk」と言います。私がご縁のあったとある公益系の団体では、メンバーがReceptionで上手に自分たちの活動を知らせてコネクションを作れるように、団体内で「Small Talk Contest」をやっていて、私も見学させてもらいました。当然のことながら米国人にも話の上手い人と下手な人はいて、なかなか面白かったし、上手な人の話し方はその後自分も参考にさせてもらいました。

 英語の世界もまだまだ奥が深いですよ。

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