RSVP-フランス語の略称

 ここでは、ニューヨークで出会ったRSVPを入口にフランス語の略称のあれこれについてお話しします。

RSVPとは何か

 Japan local government center New Yorkでは所長でしたから、実にさまざまな大量の招待状を受け取りました。その末尾付近には往々にしてRSVPと記されています。赴任直後はそれが何を表しているのか分らなかったので、スタッフに聞くと、英語で「要返答」という意味だということでした。それから暫くこのRSPVが何の略なのだろうと思って、色々な英単語を当てはめてみたのですが、どうにもうまく行きません。仕方がないので米国人スタッフに聞くと「Répondez s’il vous plaît」ですと言います。私が、「Why are you using French here?!」と驚いたことは言うまでもありません。

 このRSVP、元祖フランスでも使われるようです。というか、フランス人が使っているのを格好良いと思って、米国人が使い始めたのかもしれません。実際、ニューヨークではフランス語の看板が目につきます。日本人が横文字を使うように、ちょっとおしゃれで格好良いと思っている風なのですが、当時は大学の第二外国語程度の知識しかなかった私でも間違いが分かるくらい怪しげな看板が多かったのも事実です。

フランス語の略称と英語の略称の違い

 さて、このRSPVは、米国人が気取ってフランス語を使っているので米仏で同じ形になっていますが、通常英語の略称とフランス語の略称では、文字の順番が入れ替わります。(英語とフランス語は似通った単語が多いので、アルファベットは変わりませんが)例えば英語のEU(Europian Union)は、フランス語でUE(Union européenne)になります。これは、英語で前の語が後ろの語を修飾することが多いのに対して、フランス語では後ろの語が前の語を修飾することが普通だからです。この点はスペイン語イタリア語も同じで、これらの言語の略称も例外はありますがほぼフランス語と同様になります。英語のIMFはフランス語でFMI、英語のIOCはフランス語でCIOです。

フランス語の略称あれこれ

 日頃、多くの人がフランス語だということを意識せずに使っている略称にFIFA(国際サッカー連盟)があります。これはフランス語の「Fédération Internationale de Football Association」を略したもので、「サッカー協会(Football Association)」の「国際連盟(Fédération Internationale)」という意味になります。

 フランス語の略称でもう一つ良く知られているのはTGVではないかと思います。フランス版新幹線とも呼ばれ、最高時速時速574.8km/hという世界記録を持つ高速列車で、TGVにはなかなか格好良い響きがありますが、何の略だかご存知ですか。実は「Train à Grande Vitesse」直訳すると「とても速い列車」です。いわば「とても」「はやい」「れっしゃ」の頭文字を取って「超特急とはれ」と呼んでいるのと同じだと知ると、ちょっと格好良さが翳る気がしますね。実際に乗ったことがあるのですが、日本の感覚では綺麗と言い難い車両、窓の下に斧が備え付けられていて「非常の場合は窓を叩き割って避難してください」と書いてあったりするワイルドな列車で、正直格好良いとは思えませんでした。

5月の1Dayセミナーの募集は終了しました             


Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です