Remarkのやり方
ニューヨークでは、何しろ「政府系機関の所長」でしたから、自分の事務所の行事の時はもちろん、来賓待遇で呼ばれた先で「一言あいさつ」を求められることも多く、本当に何度も人前で話す機会がありました。主催者あいさつや来賓あいさつ程度のものは、Speechではなく、Remarkと呼ばれます。Speechというと、もっと本格的な、長くて内容のあるものを指しますし、更に重要なものはAdressと呼ばれます。で、そのRemarkを始めるに当たっては謝辞から入るのが良くある方法で、ありふれてはいるけど違和感なく聞いてもらえるので、私も概ねそのやり方を採用していました。
感謝表現の3系列
で、その感謝ですが、Thank youでも悪くはないものの、Remarkとしてはちょっと軽い感じなので、私は次のような言い方をすることが多かったように思います。
gratitudeの用法
First, let me express my deep gratitude to all who gave us this great opportunity. (まず、我々にこの貴重な機会を与えてくださった全ての関係者の方に、感謝の意を表します。)
このgratitudeをappreciationにすることもありました。英語の感謝表現の主だったものは、このThank、Gratitude、Appreciationの3系列になります。いずれもこの形で名詞として「感謝」を表すほか、Thankはご存知のように動詞としても使えますし、Thankfulと言う形で形容詞としても使えます。Gratitude系にもGratefulという形容詞があり、Thank youの代わりに
I am so grateful/thankful to you!
などと言えると表現の幅が広がります。
appreciateの用法
Appreciation系の形容詞はあったとしてもめったに使いませんが、動詞として「I appreciate it.」と言う形で感謝を伝えられます。「I appreciate you」のように人を目的語にしては使わないので、文脈としては次のように使われることになります。
It’s very kind of you to tell me about that.
(あの事を教えてくれるなんて、あなたすごく親切ね。)
No, not at all.
(いや、どうってことないよ。)
I really appreciate it.
(本当にありがとう。)
なお、Gratitude系にもgratifyという動詞があるのですが、これは「感謝させる」と言う意味になるので、使うとすれば「I’m gratified」という風に受動態になるのでしょうが、使われているのを見たことがありません。
繰り返しを避ける
英語に限らずヨーロッパ言語では、同じ単語を何度も繰り返し使うのは、上等な表現ではないという発想があるので、こういう言い換えができるとちょっと一目置かれることになります。是非お試しください。
次の記事にも英語表現の紹介があります。
ニューヨークの印象を聞く表現
How do you like New York?
英語での「建前」に関する表現
Technically-本音と建前
相手の理解を確認する表現
分かりますか?
However/But/Thoughの使い分け
「誰が気にするのか」という表現
Who Cares?
質問に対応する表現
Thank you for asking me.
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