ここでは、「分かりましたか?」という表現を巡る私の経験についてお話しします。
ニューヨーク事務所の米国人スタッフ
私が勤務したJLGCNYには、2人の米国人スタッフがいました。私が赴任した時点で、一人は25年、もう一人は30年以上この事務所に勤めてくれていて、長老とも生き字引とも言える存在でしたが、何よりも有難かったのは、米国で仕事をする上では絶対に必要で、しかも私も含めて2~3年で交代する日本人スタッフには決して持ちえないもの、幅広い関係者とのコネクションを維持してくれていたことでした。彼らなしでは重要な仕事は何もできません。
Does it make sense?
赴任当初、新任所長である私は米国人2人を含む全員と面談をしましたが、その際に、米国人スタッフに度々言われたのが「Does it make sense?」という表現との出会いでした。単純に「分かりますか?」ということなのですが、それまで寡聞にして私はこの表現を知らず、「分かりますか?」と聞くには「Do you understand?」と言えばよいのだろうと思っていたので、少々驚きました。でもよくよく聞いてみると、understandは分かる側の人の理解を問題する感じになる(従って学校で先生が生徒に「Do you understand?」と聞くのは、ふさわしい表現です。)ので、「自分の言っていること」はちゃんと理解できるようになっていますか(意味が通じていますか)というニュアンスになる「Does it make sense?」が好んで使われるのだということでした。
慣れてくると、この「Does it make sense?」には、なかなか便利な一面があることが分かりました。「分かりました」という肯定に理解の程度を加えることができるのです。例えば、「Does it make sense?」と聞かれて、「Yes, it makes a lot of sense.」 (とても良く分かるよ。)とか、「Oh, yes. It makes perfect sense.」(完璧に分かるよ)といった反応が可能です。
分かりますか?
ただ、ここで是非押さえておいていただきたいのは、「Do you understand?」が、決して失礼な表現ではないということです。特に私たちのようなノンネイティブの外国人は、無理に米国人の表現に合わせる必要はありません。更に「Does it make sense?」はどちらかと言えば丁寧な表現で、もう少しくだけた会話だと「Did you get it?」(あるいは単に「Got it?」)のような表現が良く使われますが、こちらはunderstandと同じように、「分かる側」の理解を問う表現です。
「Did you get it?」のようなくだけた表現は、時と場合によっては少々失礼になる場合があるので注意が必要ですが、「Does it make sense?」は非常に便利です。もし機会があれば、是非使ってみてください。
次の記事にも英語表現の紹介があります。
ニューヨークの印象を聞く表現
How do you like New York?
英語での「建前」に関する表現
Technically-本音と建前
感謝の表現
英語での感謝の言葉いろいろ
接続詞の使い方
However/But/Thoughの使い分け
「誰が気にするのか」という表現
Who Cares?
質問に対応する表現
Thank you for asking me.
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